鈴木達也行政書士事務所は、法律家業務に加えて地域活性化にも努めており『くらし・ビジネス・サポートセンター』が併設している。ここでは法律・行政サービスのほか、観光・イベント情報など生活に直結した情報が得られる。温厚で皆に安心感を与える人柄の鈴木氏は、まさに地元の人々にとって“かかりつけの法律家”である。「まちのよろず相談所」は、毎日活気にあふれる。
こちらの事務所を開業されるまでの経緯をお聞かせいただけますか。
私は長く岐阜県庁に勤務していました。県庁職員として行政と一般企業との調整をするうちに、今度は企業サイドの目線で問題に取り組んでいきたいと思い、行政書士事務所を開業するに至りました。どのようなサービスを行えばお客様に満足していただけるか、日々模索しています。
行政書士事務所というとどうしても堅い感じがしてしまうのですが、こちらの事務所はとても雰囲気が明るくて入りやすいですね。
ありがとうございます。確かに一般の方にとって行政書士事務所というのはあまり身近に感じられないようです。だからこそ私は、この事務所が行政書士と一般市民の方が気楽に話せる場所になればいいと考えています。仕事を進めていく上でも、私が一人で処理するのではなく、お客様に一つ一つ手続きをご説明し、ご理解をいただきながら進めていきます。お客様は誰もが多少の不安を抱えていますので、その不安を解消し安心していただくのが私の仕事だと思っています。
なるほど。ところで『ふれあい相続後見センター』を設置されたそうですね。
はい。高齢者の方で、相続や遺言、後見人制度などを理解されている方は少ないです。そのような方のために当センターにて無料相談会やセミナーなどを開催しています。このセンターを情報交換の場としてぜひ利用していただきたいです。
地域の方にはとても嬉しいセンターですね!こちらでは中小企業に特化した経営支援も行っているとか。
県庁に勤めていた経験を生かして、中小企業向けに行政の許認可などの手続きを請け負っています。丁寧に調べてみると、中小企業でも利用できる国からの助成・融資制度はたくさんあるので、情報収集のツールとしてもどんどん利用していただきたいですね。
地元住民のアドバイザーとしてだけではなく、企業のコンサルタントでもあるんですね。今後はどのように展開していきたいとお考えですか。
これからも地元の人々の生活に結びついたアドバイスや中小企業のサポートを行っていきたいです。「打つ手は無限」。1人でも多くの人の笑顔が見たいですね。また、セミナー講師、企業内研修、まちのよろず相談、出版活動など、啓発活動にも力を入れていきたいと考えています。